「進撃の日田(しんげきのひた)」大分県旅行記(その3)。道の駅にある進撃の巨人ミュージアム、大山ダムの銅像、サッポロビール工場内にあるANNEXなど。
道の駅にある「進撃の巨人in HITAミュージアム」
諫山先生の直筆色紙や原稿が見れました
ということで、初日に行けなかった「進撃の巨人in HITAミュージアム」へ。
ここは「アニメ聖地88」にもなってる場所で、スタンプもありました。
本当にモロ「道の駅」に併設されている「進撃の巨人in HITAミュージアム」は、ちょっと外に出れば「自然そのまま」の場所にあるなんて、とても信じられないほど充実しています。
展示内容がとても充実していて、新宿か上野にいるみたいな気持ちになりました。
来場突破記念色紙の展示
節目ごとに、諫山先生が色紙を描いてくださるようです。
この画像は10万人突破の時のもの。
2023年現在は、もう3年目で25万人を動員しているそうです。
巨人ファンならマストでしょう!
単行本22巻発行頃まで使用してた執筆デスク!
諫山先生が「進撃の巨人」単行本22巻発行の頃まで使用していた執筆デスクが展示されていて!!何と「マナーを守って大切に扱ってくださるなら座っても良いです」とのことで!!
そっと、座らせていただきました!
スチール棚に分厚い板を載せたような手作りの机でした。
当時、どんなことを思いながら、創作していたのだろう・・・とか想い、感動いたしました!
子供の頃作ったおもちゃや絵も展示
展示は、諫山先生の幼少期の頃からの絵なども置いてあました。
・・・これを自分に置き換えてみると、学生の頃の絵とかを見られるのは、とても恥ずかしいですよね・・・。
有名な方は仕方がないですよね・・・実際、先生の絵を、私も全部見たいですし!
こういった「プロになる前の作品」を見れるのは、巨人ファンとしては満足度が高い。
子供の頃に作ってたおもちゃで「雷槍」の元ネタっぽいものがあったりして面白かったです。
フード類は普通の「道の駅」でした(巨人コラボはしてない)
とはいえ流石に「道の駅」の中なので「進撃の巨人レストラン」みたいなものはありません。土日祝日限定でいいから作ればいいのに…って無理か。
たこ焼きとかソフトクリームはありますが、そこは「道の駅」です。
ちゃんと食べたい方は、別の場所を探した方がいいかもしれません。
ということで、朝食が遅く、昨日の夜のごちそうがお腹にたまっている我々夫婦は遂に「大山ダム」に向かいます。
大山ダム:エレン・ミカサ・アルミン像
「大山ダム」といえば・・・。
そう、クラウドファウンディングによって建立された「ダムの上を見上げるエレン・ミカサ・アルミン像」です!
もちろん「AR」で上からのぞき込んでくる「超巨大巨人」もありますよ!
本当に山の中にあるんですが、向かう道のあちこちに「案内看板」が建てられているので迷うことはありません。
…というか逆に、あの看板が無かったら「本当にこんなところにあるの?」というほど山奥です。
そして遂にたどり着きました。
日曜日の真昼間、そして寒くはあるものの晴れ渡った快晴というロケーションもあり、本当に人が多かったです。
家族連れや友達連れ、大砲みたいなカメラを抱えたオタク氏(決めつけている)などなど。
割合あちこちで見かけた「外国人」の方もここが一番多かったです。
先月から先週あたりに掛けて、「完結編(後編)」が放送されたこともあり、11月は諌山先生のトークショーなどで日田市は大いに盛り上がっていたそうなので、ちょっと人が少なくなった11月下旬の、この頃が一番快適だったかもしれません。
進撃の巨人 in HITA ミュージアムANNEX
場所は、何故かサッポロビール工場内にあります
名残惜しいですが、大幅にお昼を過ぎてお腹が減り始めていた私たちは最後に残った「進撃の巨人 in HITA ミュージアム ANNEX」に向かいます。
何故か「サッポロビール工場敷地内」にあるこの施設は、建物一つが丸ごと「進撃の巨人」。
ドアも壁も全面に「巨人」意匠。
常に薄暗い内部から「ドドドドドドドド…」と重低音が鳴り響いていて、私などは思わず「これだよ!」と膝を打ってしまいました。
大迫力の3面スクリーン映像!
3面スクリーンに映し出される「大迫力」の「デジタルコミック」は4分という短さながら、「iMAX3D」や「4DX」といった映像方式にも引けを取らない「新しい映像体験」だったと思います。
動画でなく、静止画でしたら画像をアップしてOKとのことで、撮影したものをご紹介。
充実した展示内容
全巻から印象的な場面を選び、諫山先生の解説付きの展時は貴重!
1ー34巻の全てから2場面ずつ抽出して、諌山先生の解説を読むことが出来ます。
順路も分かりやすく、より深く「巨人」を知ることが出来た気がします。
意外にこの「ANNEX」の方は話題に上ることが少ない気がします。
ハッキリ言って道の駅にある「進撃の巨人inHITAミュージアム」と、サッポロビール工場内にある「進撃の巨人inHITAミュージアムANNEX」を両方見ないと完結しません。
サッポロビール工場内のレストラン
2日目にして、大分名物の「とり天定食」を頬張って帰途に就いたのでした。
窓際の席は、見晴らし良くておすすめです。
あと、カイミは運転はぶらっくうっどにお任せし、サッポロビールもいただきました。
とり天も、ビールも、大変美味でした。
「必ずもう一回来よう」と心に誓って、大分県日田市旅行は完結したのでした。
「進撃の日田」旅行記:まとめ
満足しかない「観光」レベルが高い大分
もう大満足でした。
そもそも大分県は「観光」レベルがムチャクチャ高いのです。
既に行った別府や湯布院は、観光客相手にチェックアウトの10時になる前に買い物を楽しんでもらおうと朝の7時には「みやげ物屋」が既に開いていて活況を呈しています。
日田市はゆっくり10時ー17時営業のお店ばかりです。それはそれでゆったりとした天領(てんりょう)らしくて良かったです。
今回は「巨人」関連施設に行くことを最優先させたのですが、「ふらっと」寄れる足湯や岩盤浴、砂風呂なども充実していてもう悔しいレベル。
「巨人」観光施設は勿論のこと、それ以外も非常に充実していました。
その「巨人」関連施設にしても、非常に満足度が高いです。
「進撃の日田」・・・もっとこうなったら良いな
不満点は「フィギュアが買えなかった」一点だけ。
…が、一点+αだけ不満が。
「進撃の巨人」というコンテンツは恐らく「日本一」と言っていいほど様々な商品と「コラボ」を行っています。
しかし、大分県日田市で購入できるグッズは「地元産」のもののみ。
確かに、地元の「杉」を利用したコースターや木製カレンダー、下駄などは「観光地価格」のそれではあります。
実際私もトートバッグや缶バッジなど、かなり購入したのは事実です。
ただ、それ以外が余りありません。
「実写映画」が無かったことにされているのは、まあ当然として(ひどい)、アニメ版の絵もごくわずかに見かけたくらいで、基本は「漫画版」のみです。
私は漫画推しなので、漫画の原画を中心に展示してたり、パッケージも漫画の絵や諫山先生の書き下ろしを使ってるのは良かった!
確かに、「商品」として遥かに洗練されている「大手とのコラボグッズ」と「地元産の観光グッズ」を並べてしまっては貧相さが際立つ…という判断があるかもしれません。
SNSを中心にかなり話題になった「マーレ産赤ワイン」とかも無いの。
コミックそのものも余り売っていませんでした。
まあ、こんなところに来る人は我が夫婦を始めとして当然「既に全部持ってる」訳ですが、だとしても売ってもバチは当たらないでしょう。
また、これは「ミュージアム(博物館)」を名乗るのであれば、確かに「進撃の巨人が表紙になった別冊マガジン」や「ダヴィンチ」を始めとした各種雑誌の巨人特集号を並べるのは良かったんですが、トレーディング・カードゲームを始めとした「コラボ商品(絶版)」ものとかも総ざらいして欲しかったなあ。
いるでしょ世界のどっかにはそういうの全部持ってる廃人マニアとか。
ってか公式グッズなら講談社が全部把握してますよね?
特に個人的に楽しみにしていた「フィギュア」類がゼロだったのは残念でした。
元々観光客なんて「お金を使いに」来ているので、日常生活では「単なるガラクタ」かもしれない「万単位」の「巨大フィギュア」をここぞとばかりに買ってやろうと、かなりの金額を持って行ったのですが、遂に見つからず、お金を使い切れずにかなり持って帰る結果となりました。
「2万円のミカサの立体起動フィギュア」とか「3万円のエレン巨人の咆哮フィギュア」とか「旅の思い出」なら買っちゃう訳ですよええ。
それこそ、「女型の巨人」が「大分県日田市」と書いてある看板を蹴り割ってるフィギュアとか即買いですよ(力説)。
ちょっと、それおもしろ!
まあ、オリジナルフィギュアはハードルが高いですが、「星の数ほど」発売された(今も出続けている)巨人関連のフィギュアなんて棚を埋めることなんて簡単なはずです。
売っていれば私はどれか1つは100%買ったと断言できます。
流石に「お金なら幾らでも使う」気でいても、ぺなっぺなの「組み立て式アクスタ(アクリルスタンド)」に4,000円近くは出せないかな…。
この点、少しグッズに対する「解像度」が低いかもしれません。「マーレ産赤ワイン」なんてそれこそ日田市が発売すべきだったし、別に今からやったって問題ないでしょう。何の関係もないラベルだけ「巨人」の焼酎とかラムネとか売ってるんだし。
土産物屋さんに梅酒や焼酎はありました!ワイン作ってるところがなかったのでしょうね。
「ジークが子供のころ食べたソフトクリーム」とか「サシャも大好き焼き芋」とか(サシャが食べてたのは多分サツマイモじゃなくてジャガイモだけど…)…。
ここで東京の代理店とか入れて商品開発するとあいつら全部持ってっちゃうから、地元のファンが頑張ってほしいです。
多分、東京が入るとそうなるんですよね。なので地元で開発!地域振興!!・・・けど今の商売っけのないゆったり天領気質も好き。
あと、これは本場の「ユニバーサルスタジオ」(ジャパンじゃなくて、アメリカの本家の話)に行った時にも思ったんですが、「文字情報」グッズが本当にないです。
熱烈な「ターミネーター」ファンの私は、全部英語でびたいち読めなくてもいいから「ターミネーター本」とか「画集」とか欲しかったのに無いもんだから、Tシャツとかマグカップとか山ほど買ったんですけど、ミュージアムでもANNEXでもどちらでもいいので、「巨人専門書店」作りませんか?
山の様に出た研究本、ムック、勿論コミックなど「巨人関連本」だけ置いておくだけでも行った甲斐ありありです。
「設定資料集」「絵コンテ集」なんてウチ買いましたもん。ああいうの並べればいいのに。
ここだけで採算取ろうとすると普通の漫画雑誌とか置き始めてどんどん普通の本屋になっちゃうから、別の所で採算取って。
諌山先生は観光地のためにかなり多くのイラストや一コマ漫画みたいなのを描き下ろしているので、それを集めたもの(エレンたちが地元のからあげ屋に行ってそこの主人と「子供のころ諌山にゲームボーイを無くされたよ」とか会話してる漫画とか)なんて「おみやげ」に最適だと思うんですが。
フィギュアの話に戻しますが、こればっかりは地元でフィギュアを生産するのは無理でしょうから、何なら地元が無理にやらなくても、フィギュア専門店に支店を出してもらう形でやればいいんですよ。
「ミュージアム」に併設されていれば「こんなところにまで来る熱烈な「進撃の巨人ファン」」が年間5万人も来るところなんだから採算取れると思うんですけどねぇ…。
「ミュージアム限定フィギュア」なんて転売ヤーに狙われるレベルです。
+αは、やはり売りの「AR」がイラストだったのが残念なこと。「立て看板」が立っているみたいでした。
ここは3Dモデルにすべきでした。
「進撃の巨人」は山の様に3Dモデルを使ったゲームやライドなどがあるので、既に全キャラ、全巨人が「3Dモデル化」されているはずです。
3Dモデルだったのは「立体起動装置」だけだったのでここは頑張ってほしいです。
あと、東京お台場にあった「実物大(ユニコーン)ガンダム」みたいな「実物大エレン巨人」とかあっても良かったんじゃないでしょうか。
「顔だけ実物大超巨大巨人」とか。
あれは別に「都会の専売特許」ではありません。
博多キャナルシティの「実物大ν(ニュー)ガンダム」とか、横山光輝先生の地元、神戸長田区の「実物大鉄人28号」などもあります。
地元で製作しなくても、「ユニバーサルスタジオジャパン」では「実物大巨人」を作っては展示しまくっているので、新しいモデルに展示替えする際に譲り受ければいいんです。
長崎の「ハウステンボス」では万博などのパビリオンをそのまんま頂いて運営してますから決して非現実的なお話ではありません。
ここだけの話、土地は広く余りまくっているので、あの「道の駅」の空きスペースに置きまくっても問題ないはず。まあ、脇を通る人が「あれは何だ!?」と脇見運転してしまう心配があるくらいですね!
…という訳で、この「フィギュア売って無かった」一点のみが不満点で後は大満足でした!
バスツアーもあり、車のない方も観光できます!
車で来れない地域の方々にも「バスツアー」とかもあるみたいなので是非!
…完全に日田市の観光の回し者になってますが、それでもいい!是非!
注意点:「進撃の巨人」最終回まで見ていこう!
あらゆる施設や展示その他が「最終回まで知ってる前提」のネタバレ全開になっています!
なので、漫画でもアニメでもいいので必ず最後まで知った上で行きましょう!