映画「ブルーピリオド」原作ファンの感想
※映画や漫画の内容に触れてますので、何も入れずに観たい人は、ご注意ください。
感想は、2巻発売あたりから新刊出るたびにすぐ購入してた、原作ファンのカイミが書いてます。よろしくお願いします。
映画の感想一言で・・・結論から言うと
漫画の実写化です。
この作品は内容がシリアスなので(コメディ作品だと実写化も割と大丈夫なことが多い気がして)、大丈夫かな!?
・・・とちょっと不安な思いで映画館へ行ったのですが、
結論から言うと、
おすすめできる良い映画でした!
実写化ということでちょっと不安に思っていたけど、映画を見たらどのキャラも違和感なく楽しめました!!映画パンフも買っちゃった。
映画「ブルーピリオド」こんな人におすすめ
- 「スポ根な」美術受験ストーリーが観たい人!
- 「打ち込めるもの」を見つけた若者が、頑張る姿が観たい人!
- 「東京藝大」というワードに憧れや興味がある人!
若者が頑張る姿、応援したくなりますよね!
ポイント1:「スポ根」な美術受験を描いていて新鮮
「美術を目指す若者」というと、これまではオタクっぽい人物とか、陰キャだったり、どちらかというとクラスの隅で絵を描いてる若者のイメージが主流だったのではないでしょうか。
実際は美術系でも色んな人いるんで、ステレオタイプなイメージって困る・・・
漫画「ブルーピリオド」の主人公は、高校から絵を描く楽しさに目覚めて「東京藝大」の美術受験を目指す男子高校生の物語。
この漫画の主人公は、夜遊びしていても勉強もソツなくこなし、周囲にあわせるのも上手く世渡り上手。
普通に国立大学に行き、大企業に就職できるスペックを持った人物です。
周囲から見ると「リア充」ですが、実際は「うまくいってる日常に対して、手ごたえの無さ」を感じています。
高校から絵を描く楽しさに目覚めた主人公。
親にお金の負担をかけないよう、唯一の芸術系の国立大学「東京藝大」一択で受験に向けて美術学校でとにかく描く・描く・描きまくる・・・!!
これはもうスポ根漫画です!!
東京藝大受験でなくても、「描く」のって結構、気力も体力もいるものです。
ポイント2:「打ち込めるもの」を見つけた若者
「打ち込めるものを見つけた若者が、目標を目指して努力し夢を掴む」という、皆が好きな王道テーマ。
この漫画はそれに加えて、「上手く行ってるのに、何故か、手ごたえがない」・・・ということを感じているのもポイント。
やりたいことが見つからなくて、ひとまず安定した企業へ就職する人が多くいる現代。
多くの人々に共感を得やすいものなんだろうなと思います。
「見つかった」主人公に思いを馳せ、皆んなで応援したくなります!
ポイント3:「東京藝大」に興味深々
ハードルの高い国立美術大学にいかに挑戦するか
東京藝大というと、地方在住者でそもそも留年も禁止だった私からすると、東京へ夏休みに通う受験予備校の費用とか考えたり、記念受験も視野に入れないほどハードルの高い大学です。
美術受験シロート目線から見ても、色々と条件が揃ってないと(東京住み、元々の基礎学力が高い、東京の美術予備校に通う費用と時間がある、高校の3年間で受験デッサンを体得しオリジナル作品を作る体力・気力がある)受験は目指せないでしょう。
・・・もしかしたら、地方からでも受かる人もいるでしょうけど、東京出身というのはそれだけでポテンシャルだと、個人的には思っています。
地方出身者は、交通費とか、宿泊とか、それに伴う費用とか、(受かるかどうかわからない受験の費用を親に納得して出してもらうとか・・・)色々大変です。
漫画を読むと、ちょっとだけ「美術受験ハウツー」が垣間見れたりして、そこも面白いです。
「東京藝大を目指す人々」に興味深々
私は、お絵描き好きなんで「東京藝大」を目指したり、実際に受かる人って、どんな人なんだろうって興味深々。
美術系って、それこそ世間で言う「普通」の枠外にいるような、「面白い」人がたくさんいます。(その中に我が身を投じると、一番「凡人」だったのは、言うまでもなく・・・)
私はデザイン系の学校だったせいもあり、様々な「高校の普通科に行ったら、とにかく浮きまくるタイプの変わった人たち」を見てきたので、「ブルーピリオド」での美術予備校では「こんな人、いるいる!」と思えるキャラクター(長いおさげ髪で美術オタクの橋田はるか君)がいて面白かったです。
「すごい、こんな人もいるんだなー、さすが藝大目指す人たちって違うんだな」と思ったのは、高橋世田介君。天才ってのは、初めて石膏デッサンを描いても、画材の持ち方が変でも、綺麗に描けるものなんだ。作者が藝大卒の方なので、そこら辺のキャラクター描写が、「リアルなんだろうなー」と勝手に思って楽しんでいます。
映画「ブルーピリオド」のキャストについて
最初、実写化だと聞いて不安だったのですが、「眞栄田郷敦さんの演じる演じる矢口八虎君と、桜田ひよりさんの演じる森まる先輩」の予告映像を見てこれなら大丈夫!これだけでみる価値あり!!と思いました。
2人のシーンだけでも、原作ファンも、そうでない人も、再現度高くて観る価値あり!
あと、再現度でいうと、美術予備校の大葉先生!江口のりこさんが演じてるんですけど、そのまんまでした。イメージ通り!学生時代に、こんな先生に美術を学んでみたかったです。
個人的には、天才の高橋世田介君を演じる板垣李光人さんが再現度高かった。
矢虎に「上手くなりやがって」と世田介君がいうところ、原作でも好きな場面ですけど、映画もとても良かったです。
漫画のこと(内容に触れてますのでご注意ください)
映画「ブルーピリオド」は、コミックスでいうと何巻まで?
コミックスで言うと、6巻くらいまでのところを実写映画にしてます。
6巻までというと、藝大受験のクライマックスまでを描いたところで、約2時間の映画にするにはちょうど良い感じです。
コミックス1・2巻発売当時は、まだ知らない人が多くて、アフタヌーンだから大丈夫なんだけど、面白いから打ち切られないでー・・・と当時は願ってました。
今や認知度が高くなって、映画化もされて嬉しい限り。
これならきちんと作者の描きたいところまでいくだろうなー(アーティストになるまで)と、今から続刊が楽しみです!
まとめ:漫画も実写映画もおすすめ!
ぜひ漫画も実写映画も見てみてください!
ハマること間違いなし!
このブログでは触れてませんが、アニメも良かったです。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました!