エンタメ作品における悪の魅力について
記事はぶらっくうっどが書いてます。よろしくお願いします。
悪の魅力
実は私「一番好きな映画は何か?」と聞かれた時の答えはずっと決まっています。
それは「ターミネーター」(ジェームス・キャメロン監督1984年)です。
「え?確かに面白いけど、ひとやま幾らのB級アクション映画の「ターミネーター」?しかも「2」じゃなくて無印の方?」
…と驚かれます。
私に「ターミネーター」について語らせると一冊の本になってしまうので一部分だけ紹介します。
それは「悪の魅力」です。
スターになる前の無名に近いアーノルド・シュワルツェネガー演じる「ターミネーター」はその強烈なオーストリアなまり(日本人の感覚だと「~~だべ」レベルでなまっているそうで)とたった7つしかないセリフで、目標に立ちふさがるものを全て叩き潰し、排除しながらまっすぐ突き進んでくる強烈過ぎる「悪役」ぶりで世界を震撼させました。
もう善悪も何もなく、ただただ目標にまっすぐなだけのその姿は、間違いなく「悪役」でありながら、非常に「痛快」さを感じさせてしまう禁断のキャラクターでした。
普通の人間は、順番待ちの前の人間を放り投げたり、道行く車に突然乗りこんで強奪したり、警察署に乗り込んで全て破壊したりはしません。
後のカルト作「コマンドー」が製作スタッフの何も考えてない能天気な非常識さとブラックなセンス(…と、名人芸の翻訳及び吹き替え)で「笑うしかない」暴力の幕の内弁当になっているに比べると、「ターミネーター」は非常に「純粋な暴力」です。
人は「悪いものに憧れる」
そう、人は「悪いものに憧れる」訳です。
実際、「オーシャンズ」シリーズや何と言っても「ルパン三世」の様に、「悪人」を主役にしたフィクションはいくらでもあります。
それらが人気なのは、やはり「悪事の痛快さ」を感じさせてくれるからでしょう。
「スティング」や「アルカトラズからの脱出」を観ていると、主人公たちは悪人であるはずなのに「バレそう!」とか「あ…そっちに行ったらダメだよ!」などと応援したくなってしまう不思議な感情が湧いてきます。
「コードギアス 反逆のルルーシュ」や、「デスノート」は、主人公は目的のためなら手段を選ばない、故に法を犯す・・・という点で、「悪の魅力」があるといえるでしょう。
漫画「トリリオンゲーム」は、私が定期的に読み返す漫画「いただきます!」との共通点があって好きです。ドラマも面白いですね!
若者が詐欺を仕掛ける・・・という点が似ています。
どんどん成り上がっていく様も似ていて、痛快なこと!
やっぱり、悪って魅力的だなー。
普段、自分が見せてくれない世界を体感させてくれる作品達は、フィクションならではの魅力に溢れてます!
皆さんも、エンタメで悪の魅力に触れてみませんか?
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!