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映画「スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース」感想(カイミ)

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カイミ
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映画「スパイダーマン:スパイダーバース(2018年)」の続編「スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース」を観てきました!

私はライトなスパイダーマンのファンです。マニアでない方が、この映画をどの位楽しめるかしら?という所に注目してみました。

カイミが感想を書いてます。よろしくお願いします。

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スパイダーマン作品(有名どころ)をちょっと振り返り

私は、「スパイダーマン」は、一応ですが・・・有名なアメリカの実写映画は、全部観てます。

サム・ライミ監督の映画3作品(懐かしいですね)、面白かった。

ベンおじさんや恋人のメリージェーンが登場する、一番スタンダードなスパイダーマン。

マーク・ウェブ監督の映画2作品(MCUが始まって2作品で打ち切られた『アメイジングスパイダーマン』ですね。私はこれも好きでしたけど)。

そして、MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)になってからのジョン・ワッツ監督になってからの映画3作品。最近の作品なので、この映画が印象に残ってる方が多いでしょう。

なにしろ、スパイダーマンを冠した映画3作品以外のMCU作品にも、スパイダーマンは登場します(シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ、アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー、アベンジャーズ/エンドゲーム等)。

私は、ライトなMCUファンで、劇場ではなくレンタル等で「アイアンマン」から「アベンジャーズエンドゲーム」までは、視聴済みです。リアルに劇場で観るのも良いですが、特典映像なども楽しめるのでレンタルの良さも感じています。

MCUシリーズは、ディズニーチャンネルでしか観れない作品が出てきた以降は、離れている状態です(私みたいな人、多いですよね?ディズニーチャンネルでしか観れないドラマを観た前提な映画を観るのって、ハードル高いですよね・・・)。

「スパイダーマン」作品は、基本、MCU作品以外はディズニーではなくSONYだから劇場公開後も、色んな媒体で観れそうで安心(?)

「スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース」はこんな人におすすめ!

  • デザインやイラストを学んでいる人
  • 情報量の多い芸術的な映像作品が観たい人
  • スパイダーマンが好きな人(実写の映画しか観てない人もぜひ)
  • マルチバースの設定がある映画が好きな人

デザインの参考になるような、色や造形の工夫がすごいですし、アート映像としてもすごく魅力的です。

スパイダーマンが好きな人は、私がおすすめしなくても観にいくと思うのですが、実写映画だけを観ていてアニメは観なくて良いかなーと思っている人も、ぜひ前作を観て、今回のも観て欲しいと思います(今回の映画を観たら、理由は分かります)。

とにかく、情報量が多くて初見では処理しきれないほどの、素晴らしいアート映像が楽しめます!

いきなりこの映画だけ見ても楽しめそう?

続編の映画ですが、「目的」によってはいきなり観ても良き体験!?

この映画は、「初見には敷居が高い」印象を持つ方が多いと思います。

個人の判断ですが、映画「スパイダーマン:スパイダーバース(2018年)」の続編なので、基本的には前作を観ておいた方が良いでしょう。Amazonプライムなどのサブスクでも前作の映画は観れます(2023年6月現在)。

ただ、「アート作品が楽しみたい」「美しい色あいや、コラージュが動いているようなキャラクターやパステル調イラストのキャラクター、はたまた昔のアメコミ風な線の力強いキャラクター、普通の3DCGイラストなキャラクターが同じ画面に混在しているのに違和感が無い」・・・など、アート映像作品として楽しみたい場合は、初見でも良いかもしれません。

私のおすすめは・・・やっぱり「スパイダーマン」実写映画を全部みて、MCU映画を「エンドゲーム」まで全部みて、前作の「スパイダーバース」もみて・・・だけれど、これをみていたら、劇場公開が終わってしまいます。

作品絞って「スパイダーマン」の実写映画だけでも、3作品+2作品+3作品=8つも観ないといけない(ちょい出ているMCU映画も入れると、8+3作品で11も映画を観ることに)。

・・・と考えると、アニメの前作「スパイダーマン:スパイダーバース」を1作品を観るだけなら、簡単に思えてきませんか。

注意点:前作よりも、小さなお子さんには分かりにくいかも??

実際、劇場で映画を観ている途中に、設定がわからなくなった小さなお子さんが、お母さんに質問しているのが聞こえてきました。

この映画は、マルチバース(自分のいる世界とは別に他の世界が複数存在する、複数の世界に色んなスパイダーマンがいる。元の世界にいた登場人物は、別の世界では違う役割で生きていたりする。)が理解できないような小さなお子さんには分かりにくいかもしれません。

もともと、映画「ベイマックス」のように、わかりやすく子供向けに作られて無いですものね。

この「スパイダーバース」シリーズは、子ども向け作品ではないので、説明台詞がないです。

場面の切り替わりやちょっとしたセリフ・表情で「お!」と思わせるような感じなので、それを察せる年齢くらいの子だと良いでしょう。私は子どもの頃、察しの悪い子だったので、子どもの頃観てたら・・・わからなかったと思います。

前作「スパイダーマン:スパイダーバース」よりも複雑で情報量の多い映画なので、まずは前作「スパイダーマン:スパイダーバース(2018)」を観て、マルチバースの映画に慣れて、今回の映画を観ると分かりやすいかもしれません。

概要・あらすじ・キャストなど

映画概要

コミックがそのまま動き出したような表現が革新的だった、アニメ映画「スパイダーマン:スパーダーバース(2018年)」。マーベル作品で本格的にマルチバースを描いた本作は、全世界で評価が高く、アカデミー賞の長編アニメーション賞を受賞した。

そのシリーズ3部作のうちの2作目、「スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース」が2023年6月に日本で上映開始。今作は、ユニバースやスパイダーマンのキャラクターごとに異なるアニメーションスタイルを取り入れ、前作を超えるスケールで世界を圧倒させている。

上映時間

上映時間は、149分!!

結構長い映画でしたが、画面が情報過多でキャラクターも沢山出てきて、すごく豪華。

時間経つのがあっという間でした。

話はそれますが、最近、映画見る前に大福を食べるようにしたらトイレに行かなくても良くなった・・・(炭水化物やあんこが水分を吸収して?良いようです)。

あらすじ

「大いなる力には、大いなる責任が伴う」
その言葉の通り、彼らスパイダーマンは勝利の代償に、愛する人を失ってきた。


そして2023年—、そのスパイダーマンの根源とも言える『運命』に抗う、一人のスパイダーマンが現れる。彼は世界を変えることができるのだろうか。

映画公式サイト

キャスト

監督・・・ホアキン・ドス・サントス、ジャスティン・K・トンプソン、ケンプ・パワーズ

脚本・製作・・・フィル・ロード&クリストファー・ミラー

登場人物と、日本語吹き替え版の声優

マイルス・モラレス(スパイダーマン) ・・・ 小野賢章

グウェン・ステイシー(スパイダー・グウェン) ・・・ 悠木碧

ミゲル・オハラ(スパイダーマン 2099) ・・・ 関智一

ピーター・B・パーカー(スパイダーマン) ・・・ 宮野真守

ホービー・ブラウン(スパイダー・パンク) ・・・ 木村昴

パヴィトル・プラパカール(スパイダー・インディア) ・・・ 佐藤せつじ

ジェシカ・ドリュー(スパイダーウーマン) ・・・ 田村睦心

ベン・ライリー(スカーレット・スパイダー) ・・・ 江口拓也

映画小ネタ、映像の美しさ・キャラクターの魅力

小ネタ:「アース〇〇」って何だ??知らなくても良いの?

私はアメコミあまり詳しく無いですが、マーベルコミックは、世界別に「アース〇〇〇〇」でナンバリングされてる・・・というくらいは知ってる程度。

どのスパイダーマンがどのナンバリングかはわからないけれど、知らなくても楽しめました

ちなみに「マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)の世界は、『アース199999』とか・・・『アース616』」とかだそうで。

スパイダーマンも、その映画ごとに違う「アース」があるようですよ・・・。

スパーダーマンを最初に噛んだ蜘蛛の「アース42」もあるそうで(義弟から聞いた・・・)。

・・・知ってると面白いけれど、全然、知らなくても大丈夫でした!面白く楽しめました。

そして、この「アース〇〇」というのは、公式のマーベルでも、設定が「どっちのアースだっけ!?」と揺れることもたまにあるみたい!?

ぶらっくうっど
ぶらっくうっど

ほんとそれ。アーティストが好きなように作品を作って、みんなそれぞれで主張が強そうだから、混乱するのでは!?

・・・私のようなライトオタには、何がなんだかさっぱりわからないです。

深く掘れば掘るほど、わからないことが出てきそう!?だからハマる人もいるのでしょうね。

アメコミって、キャラクターは一緒だけれど、漫画を描く人が変わっていくから、自然とマルチバースの世界が広がっていくのでしょうね。

(日本の漫画だと、作者は大体1ー2人なので、分かりやすいです)

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この映像の美しさ・魅力的なキャタクターは、ぜひ劇場で体験を!

とにかく映像に圧倒されます!!

前作よりもスケールアップして、情報量多すぎ!

初見で処理しきれてないところが多いかも・・・。

主人公のマイケルモラリスのいる世界は、普通のCGアニメ風、グウェン・ステイシーのいる世界は絵画風だったりするのも目に楽しいです。

そして、目に楽しいのが、スパイダーパンク!!

同じCGアニメの画面に主人公たちといるのに、スパイダーパンクはコラージュ風で、カラーになったり、白黒になったり、同じ画面で色がカラフルに切り替わるので見ていて面白い!

この色の切り替わり方にもこだわりがあるのだろうな、CGアニメの枠にはまりきらない、まさにアナーキストな感じ!を表現してるなー・・・と感じながらみてました。

このスパイダーパンク、マスクを脱いでもイケメンで堂々としているので、これまでのスパイダーマンのイメージと違うのも興味深い。

イケメンといえば、細マッチョのスパイダー・インディアもそう。陽気なキャラクターで魅力的です。

スパイダーマンといえばマスクを脱いだら、地味で普通の青年・・・という設定に慣れてきたので、なんだか違うキャラクターを見ているような気分になりました!

女性のスパイダーマンも新鮮でした。

バイクに乗ったスパイダーウーマンは、妊娠中という設定もすごいし、そのまま戦うんですよ。けっこう大きなお腹で!西洋人は逞しいなー。

今回の映画は、グウェン・ステイシーのストーリーをじっくりみせてもらえて良かったです。

これ以降はネタバレ感想になるので、ご注意ください。よろしくお願いします。

注意!ちょっとネタバレ感想!

これ、内容を調べないで観に行った人は知らないことなんだけれど、がっつりと「前編・後編」って感じの作りなんですよ。

3部作のうちの、今回2023年6月に公開した2作目「スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース」と、次回作・2024年3月公開予定の3作目「スパイダーマン:ビヨンド・ザ・スパイダーバース」は、続きものなんです。

マイルス・モラレスが元の世界に戻されたと思ったら、実は別のところで・・・(アース42)

「あー!!」ってところで終わります。

1作目の「スパイダーマン:スパイダーバース」は、1作品ですっきりと観終われるんですよ。

例えるなら、「スターウォーズ エピソード4」は1作品で完結している感じなのでスッキリと観終われて、その気分でエピソード5を観ると「え、続くんだ!」みたいな感じですね(?)。

私は続きものとわかっていて観に行ったのだけれど、知らないで観にいくのも衝撃強くて面白いかもしれません。

そもそも「メタ視点」なところが物語のテーマになってる点・・・

この映画は、そもそもマルチバースを描いているので、とてもメタ視点な表現やセリフが出てくるのも特徴的。

アメコミやアメリカのオタク文化に明るくない人は、ちょっとわからないワードが出てきたりします。

数えきれないほどのスパイダーマンが登場

そして、アメコミキャラだけでなく、ゲームや実写映画、あらゆるスパイダーマンが集結。

中には敵キャラがスパイダーマンになったら、というIfを描いたであろうキャラクターも(ドクター・オクトパス風のスパイダーマンがいたり・・・)。

全部わかった人はすごい。私は半分もわからないですが、キャラごとに描き方のタッチや色の塗り方も違っていて、なおすごい。

ラストシーン、前作に出ていたスパイダーマン(ペニー・パーカーや、スパイダーマン・ノアール)も出てきて嬉しかったです。3作目で活躍を期待!

おそらく今作には、レオパルドンは出てきてない!

ぶらっくうっど
ぶらっくうっど

一生懸命探したけれど、レオパルドンは確認できず。

あとは、次回作にレオパルドン(東映版スパイダーマンの巨大ロボット)を期待しましょう!

ペニー・パーカーがレオパルドンの上にちょこんと乗っかって、キングピンロボ(?)と戦うために共闘したりするのを妄想してます。

実写映画ファンにも嬉しいシーン

この映画、実写映画の映像・キャラクターも出てきます!

さすがにこれにはびっくりしました!

中盤のシーンや、終盤のシーンにも・・・

1回観ただけでは全部のキャラを追いきれませんが、確かに実写映画で見たスパイダーマン達が!!これは嬉しいサプライズでした。

大いなる力には、大いなる責任が伴う

映画の公式H Pのテキストでも、これまでの『スパイダーマン映画』のネタバレをほんのりとしてるので、『見ていて当たり前』と、開き直っていて気持ち良いくらいのノリです。

「スパイダーマン」の作品は、初代実写映画のスパイダーマンの、ベンおじさんのセリフ「大いなる力には、大いなる責任が伴う」というセリフが印象的。

このセリフは、キャラクターを変えて、作品ごとに受け継がれてきました。MCUのスパイダーマンでは、別の人物が言ってましたよね。

その言葉の意味していること・・・スパイダーマンは、勝利を掴むと(街を救ったり、敵に勝ったり)、身近の大切な人・愛する人を失うのですよ。そしてどんどん孤独になって、たった一人で戦い続ける孤高の主人公だったのです。

これまでのスパイダーマン映画の作品は、この「世界を救うか、愛する人を救うか」というのが主人公にとって、とても大きな葛藤となっていました。

とても残酷な選択を乗り越え、スパイダーマンは、世界を救ってきたのですね。

そして、今回の映画では、「この前提(どちらかを選ぶ?というか、勝利を掴んで、愛する人を失う??ということ??)を乗り越えないと、宇宙の秩序が乱れる(??)」・・・みたいなことを言い出し始めました(???)

これはとても興味深く、そしてとてもメタ視点で、まるで映画制作スタッフの会議でも覗き見るような面白みがありました。。。笑。

推測ですが、とても制作陣に「大きな葛藤」があったのではと・・・。

これまでの「ジャンル」そのものを崩すことに葛藤や抵抗がある西洋的な考え

・・・これって、宗教観も影響してそうな感じがします。

西洋での一神教の考え方だと、突き詰めて考えちゃうと、『絶対的なもの』は崩せないよ!!

・・・ってなるのではないでしょうか。

対して、多神教のアジア圏の諸国、我々日本などでは、この「絶対的なものが崩れると秩序が乱れちゃう」的な考え方って、「???」ちょっとピンとこないですよね。日本やインドのように多神教だと、神様いっぱいいる・・・突き詰めて考えられないので「結論が出なくて、どうでも良くなっっちゃう(?)」とまでいうのは言い過ぎかもしれないのですが。突き詰めて考えられないので、娯楽映画として面白い結果・・・を選びやすくはあるのかもしれません。

最近の日本映画だと、ヒーローもの映画とは違いますが「君の名は。」のように、葛藤はなく最初から真っしぐらに「どっちも救う」のですよ。

こういった「東洋と西洋の、『絶対的なもの』に対する考え方の違い」・・を創作物から考えてみるのも楽しいです。

今回のスパイダーバース3部作では、「どっちも救う!」という選択をするために、3作品も映画を作ることになったということなのでは・・・と考えてみたり。

この、「ジャンルそもそもを崩す」というのは、どうもアメリカなどの西洋では、「大きな葛藤」になるのだろうなー。と感じたのです。・・・映画3つ分で描くくらいの葛藤・・・!!

西洋ではこれまで、コミックや音楽等、パンクならパンクだけ演奏、メタルならメタルだけする等、日本のボカロ文化のように色んな要素をミックスしないで「1つのジャンルだけで」作品を作る傾向があったようです。

「前提を壊すこと」に挑戦した今作、どんな展開をしていくのかが楽しみ!!

これまでの「スパイダーマン映画」の前提を壊すことがテーマとなってるようなので、3部作の最後は、もうハッピーエンドなのは想像できるのですが、これまで大きな葛藤を描いてきた「スパイダーマン」が、どういう葛藤を描き、どう困難を乗り越え、どう世界と愛する人を救っていくのか・・・に大注目!です。

(今作、マイルスがピンチっぽくなって終わってましたが、グウェンが助けに行く過程でピンチに・・・、とかなりそうな予感・・・はしてます)

3部作の3作品目が、どんな映像とストーリーを見せてくれるのか、また楽しみが一つ増えました。次回作がとても楽しみです!!

今回の感想はこれで終わりです。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

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お絵描き好き
漫画好き夫婦の感想ブログ「遊星からのブログX」です。お絵描き好きの妻(カイミ)と、オタク第二世代&こじらせオタクな夫(BW・ぶらっくうっど)、猫2匹と暮らしています。語りたくなる漫画・映画等のおすすめ作品と、iPad、PC便利グッズなどをご紹介していきます。
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